佐々木譲(ささき・じょう)は1950年北海道夕張市生まれ、1979年「鉄騎兵、跳んだ」で第55回オール讀物新人賞を受賞した小説家です。『廃墟に乞う』で第142回直木賞を受賞し、警察・冒険・歴史小説の幅広い作品を発表してきました。
北海道警察の不祥事と捜査を描く『笑う警官』、地方駐在警官の『制服捜査』、諜報戦を扱う『エトロフ発緊急電』。短編なら直木賞受賞作『廃墟に乞う』、長編警察小説なら『笑う警官』、歴史冒険なら『エトロフ発緊急電』から試すのがおすすめです。
2026年には内戦下の近未来日本を描く『裂けた明日』が文庫化され、5月には『横浜共同租界』、9月には音楽と人生を結ぶ『路上の輝き』が刊行されました。経歴・学歴・受賞歴と作品の違い、読む順番を出版社・本人公式資料をもとにまとめます。
- 1950年、北海道夕張市生まれ。自動車メーカー勤務を経て1979年に新人賞受賞、作家として活動を始めた。
- 1990年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞など、2010年『廃墟に乞う』で直木賞を受賞。
- 警察・歴史・冒険・改変歴史・近未来を描き分け、2026年には『横浜共同租界』『路上の輝き』を刊行。
故郷・デビュー・受賞と作品分野をまとめました。
佐々木譲の生い立ち・学歴|北海道夕張から社会へ
佐々木譲は1950年3月、北海道夕張市に生まれました。本人が開設した公式資料館のプロフィールでも生年・生月と出生地が明記されています。夕張は炭鉱で栄えた町で、北海道各地を舞台とする小説には産業と地域社会の変化が繰り返し現れます。
卒業校として札幌月寒高校が紹介される資料があります。ただし卒業年や大学での専攻を公式な記録だけから特定することはできません。確かな学歴と、資料で確認できない推測を分けることが大切です。
本人公式プロフィールは東京農業大学客員教授としての活動も挙げています。これは作家としての活動後に担った仕事であり、大学卒業歴と混同しないようにしましょう。
自動車メーカーで働きながら小説へ
新潮社の作品特設ページによれば、佐々木は自動車メーカーに勤務した経験があります。仕事を持つ人の判断、組織の規則と実際の現場とのずれは、後年の警察小説にも読み取れる主題です。
ただしメーカーの職場の出来事と、登場する警察官の具体的な設定に直接の因果関係があるとは断定しません。事実としては、文学界へ進む以前に会社勤めを経験した人物です。
長編の経歴だけを見ると直木賞受賞時に突然知られた作家のように思えますが、1970年代末から継続して物語を発表し、歴史小説や冒険小説などを手がけていました。
1979年「鉄騎兵、跳んだ」で新人賞
1979年、「鉄騎兵、跳んだ」で第55回オール讀物新人賞を受賞。この短編が、佐々木譲の作家活動の大きな出発点となりました。
当初の題材にはモーターサイクルなど乗り物や冒険を描くものがあり、その後は戦争期の諜報戦と歴史的な事件へと世界を広げました。作家の変化を理解すると、警察小説以外から読む理由も見えてきます。
デビューから直木賞までは三十年以上。長い活動の間には、時代に合わせて舞台や主人公の職務が変わっています。受賞歴を年代順に読むとその積み重ねが分かります。
1990年、戦争冒険小説で受賞
1990年には『エトロフ発緊急電』で第3回山本周五郎賞と第43回日本推理作家協会賞長編部門などを受賞しました。第二次世界大戦直前の択捉島を舞台にした諜報戦です。
本作を読むと、歴史上の国際情勢を調べながら架空の人物を動かす佐々木の技法に触れられます。史実の出来事を単に説明するのではなく、一人の人物にとっての危機として描くのが特徴です。
2002年の『武揚伝』では新田次郎文学賞を受賞し、維新期の榎本武揚を取り上げました。近代の日本を描く関心が、戦争冒険小説とは別の角度にも広がったことを示します。
佐々木譲の主な作品と作風・特徴
佐々木譲の主要作品を比べる
気になる作品を、刊行時期・ジャンル・作品の位置づけから見比べられます。
佐々木譲の作品には、北海道の町で捜査する警察官、第二次世界大戦に巻き込まれた冒険者、別の歴史をたどった世界で生きる人々が登場します。ジャンルは異なっても、一人の行動が大きな制度の動きとぶつかる場面が重要になります。
警察の命令・歴史の激動・社会の分断の中で、個人はどう判断するかという問いが、作品の幅をつなぐ読みどころです。犯罪の結末だけでなく、主人公が置かれた地域や歴史を読む面白さもあります。
警察小説は道警シリーズ、駐在警官もの、独立した短編集、未解決事件を追うシリーズと複数あります。「北海道」が共通していても主人公が同じとは限りません。
『笑う警官』|道警内部で孤立する佐伯警部補
札幌のアパートで女性警官が死亡し、交際相手の警官が容疑者となります。射殺命令が出る中、佐伯警部補は仲間と密かに無実を確かめようとします。
警察という大きな組織が情報を管理し、上層部が現場の行動を制限する構図が緊張感を生みます。捜査の理屈と組織への服従が衝突するところが、このシリーズの核心です。
初刊時は『うたう警官』という題名で刊行され、後に『笑う警官』へ改題されました。紹介する商品は2024年の新装文庫版です。
『制服捜査』|北海道の農村で働く駐在警官
札幌の刑事だった川久保篤は、道警の大規模な人事異動によって地方の志茂別駐在所に赴任します。小さな町なら平穏なはずという期待は、住民同士の事情や古い失踪事件によって崩れます。
連作の五編で一人の駐在警官が町に向き合う過程が描かれます。大勢の捜査員が事件を追う『笑う警官』とは違い、住民の生活を理解することが事件の鍵になります。
『廃墟に乞う』|休職中の刑事・仙道孝司
職務上の出来事から心身を傷めて休職中の北海道警察捜査員・仙道孝司。正式な捜査権限を持たない立場で、知人らから持ち込まれた事件を考えます。
夕張を思わせる旧炭鉱町やニセコなど北海道各地が舞台となり、事件を通じて土地に残る経済や人の記憶にも目が向きます。第142回直木賞受賞作の連作短編集です。
一話ずつ事件を楽しむことができ、長編に入る前の佐々木譲入門にも向きます。休職中という制約が、かえって事件に別の角度から近づく理由になります。
『警官の血〔上〕』|三代の警官と戦後日本
1948年、安城清二は警官の道を歩み始め、やがて不審な死を遂げます。息子の民雄も同じ道を選び、社会の激動の中で危険な任務に就きます。
単発事件ではなく、三代の家族と警察の戦後史を重ねる大河ミステリーです。紹介カードは新潮文庫上巻で、完結には下巻が必要。上巻だけで物語が終わる作品ではありません。
『エトロフ発緊急電』|日米開戦前夜の諜報戦
第二次世界大戦開戦直前、択捉島に集結する日本海軍の動きを探ろうとする日系人のスパイ、ケニー・サイトウが主人公です。国際情勢と個人の秘密が絡み合う長編冒険小説です。
歴史の結末を知っている読者でも、そこへ至る秘密工作や各人物の思惑には緊迫感があります。山本周五郎賞と日本推理作家協会賞を受けた歴史冒険の代表作として、警察小説と異なる魅力を味わえます。
『地層捜査』|未解決事件と東京の町の記憶
殺人罪の時効撤廃を受け、刑事・水戸部は未解決事件を再捜査する部署へ。退職した刑事の加納とともに、かつて東京・荒木町で起きた老女殺人事件を調べ直します。
新しい証拠を探すだけでなく、町の商売や人間関係の変遷をたどることで過去が浮かび上がります。北海道から離れた都市の歴史を読みたい人にも向く警察長編です。
『分裂蜂起』|日露戦争に敗れた日本という仮想史
2025年12月刊の改変歴史小説。「日本が日露戦争に敗れていたら」という設定のもと、ロシア軍が駐屯する大正期の東京で特務巡査・新堂が事件を追います。
現実の大正史とは異なる仮定から、治安機関や外交権の意味を描く作品です。『抵抗都市』『偽装同盟』に続く三部作の最終巻で、初読でいきなりこの巻から始めると前作の経緯を知ってしまいます。
『裂けた明日』|内戦下の日本を逃げる母娘
分断によって内戦状態になった近未来の日本で、定年後に一人で暮らす沖本信也が、追われる母娘を助けるため福島から東京への逃避行を始めます。
近未来の戦闘や検問が描かれますが、中心にあるのは他人の命のため自分がどこまで行動できるかという問いです。2022年に単行本、2026年5月に新潮文庫が刊行されました。
『路上の輝き』|音楽と友人との最後の旅
2026年9月刊。修平は古い仲間から、病とライブハウス閉店についてそれぞれ知らせを受けます。最後の挨拶になるかもしれない旅に出て、過去の交流を振り返ります。
岩手から広島へ向かう道のりと、若い日の音楽活動の記憶が重なる作品です。警察事件が中心ではなく、友情や別れを描く点で新たな読者にも入口になります。
佐々木譲の人物関係|取材・対談と作品を支える人々
作品の登場人物同士には警察の上下関係がありますが、作者の実生活の人間関係と一対一に対応させるべきではありません。交流を確かめるには、本人や出版社が公表した資料が手掛かりになります。
集英社は2025年の『分裂蜂起』刊行に際して作家・須賀しのぶとの対談を公開しました。改変歴史小説をめぐる発想や、歴史の見方を異なる作家同士で語る機会です。
出版社の書評では西上心太が『裂けた明日』を改変歴史作品の流れの中で読み解いています。また『警官の血』の映画化に際したインタビューでは、映像版が小説の主題をどう受け継ぐかが語られました。
小説と映像・書評は役割が異なるため、脚本上の変更や評者の解釈を作者自身の発言とは区別して扱います。
佐々木譲のおすすめ作品9選|目的別に選ぶ最初の一冊
警察小説なら『笑う警官』、一話ずつ試すなら『廃墟に乞う』、歴史冒険なら『エトロフ発緊急電』がおすすめです。舞台も物語の長さも異なるため、同じ作者の作品を好みに応じて選べます。
ここではあらすじの繰り返しより、読む人の関心と作品との相性を重視しました。紹介版は書店で探しやすい文庫や現行単行本を中心としています。
笑う警官
警察組織の内部対立とチームによる逆転劇が好きな人におすすめ。捜査の主導権が上層部に握られ、正式な指示に従うほど真相から遠ざかるという緊張が続きます。
佐伯たちは限られた時間に証拠を集める必要があり、一人の名探偵が答えを示すタイプの事件とは違う面白さがあります。札幌の街を走る刑事たちの動きも見どころです。
道警シリーズの入口なので、主人公や仲間の変化をその後の作品で追いたい人にも向きます。
廃墟に乞う
重い社会問題を短編で一つずつ読みたい人に。休職中の仙道は正式な捜査権限を持たず、相談を受ける側から事件に関わります。
北海道の町で暮らしていた人の記憶や、産業の衰退が謎に重なる構成を味わえます。直木賞を受賞した作者の警察小説を、まず一冊で試す入口にも適しています。
強い主人公が手際よく解決する話というより、過去の出来事を丁寧に掘り返す物語が好きな人におすすめです。
制服捜査
地方の小さな町に赴任した警察官が、人々の生活を知りながら事件を考える作品を読みたい人に。札幌から移った川久保は、地域の人間関係の中へ一人で入っていきます。
派手な広域捜査とは異なり、住民の生活と警察官の孤独をじっくり描く連作です。大きな犯罪が起こらないように見える土地の危うさにも目を向けられます。
北海道を舞台にした別の警察シリーズを楽しみたい読者の、二冊目にもおすすめします。
警官の血〔上〕
戦後日本の変化を三代の家族から追う、大きな物語が好きな人に。戦争直後の警察の役割から、政治運動が広がる時代まで、歴史と捜査が一緒に進みます。
短い事件の集まりとは違い、時間をかけて前の世代の謎が引き継がれていく構成です。家族の記憶に関心がある読者にも合うでしょう。
紹介商品は上巻です。必ず下巻と一組で読み切る前提で選んでください。
エトロフ発緊急電
スパイや国際政治の緊張を大きな長編で楽しみたい人に。第二次世界大戦直前という歴史の転換期に、択捉島へ潜入した日系人の行動を追います。
史実では何が起きたかを知っていても、個人がその流れの中でどんな危険に遭遇するかは分かりません。北方の寒さと秘密工作の緊張を味わいたい人にも向いています。
警察小説の作者としてしか知らなかった人が、別の大きな魅力を発見できる受賞作です。
地層捜査
古い事件の再捜査、町の歴史、聞き込みの積み重ねが好きな人に。刑事・水戸部と退職刑事が、長く未解決だった殺人事件を改めて調べます。
都会の街並みが変わると、事件に関する記憶も隠されていきます。複数の証言を丁寧につなぎ直す推理が見どころで、派手な追跡劇より静かな捜査を好む読者向けです。
警察小説のもう一つの入口として、北海道を舞台にした作品と読み比べると違いが分かります。
分裂蜂起
歴史が別の道をたどった社会を想像する物語に関心がある人へ。ロシアの軍事的影響を受ける東京で、巡査・新堂が捜査を行います。
政治体制が変わると警察の権限や個人の自由にどんな影響が出るかを、実際の事件を通して考えさせる完結巻です。2025年の刊行作で近年の佐々木の関心を知る入口になります。
『抵抗都市』『偽装同盟』を先に読むと世界と人物を理解しやすいため、三部作を追う人は刊行順がおすすめです。
裂けた明日
近未来の日本が内戦に陥るという強い仮定から、人を助ける行為を考えたい人に。定年後の男は危険を承知で逃げる母娘を守ろうとします。
政治思想を論じる説明書ではなく、検問や移動の危機を通じて人物の判断を描く冒険小説です。高齢の主人公が自分に何ができるのかを考える場面も魅力です。
2026年の新潮文庫版で読めるため、近年の独立作を探す読者にも選びやすい一冊です。
路上の輝き
事件捜査よりも、音楽・友情・人生の折り返し地点を描く小説を求める人におすすめです。古い仲間から届いた二つの知らせが、修平を旅へ向かわせます。
岩手から広島までの道のりが、かつて共に過ごした日々の記憶と重なります。誰かに最後に会うための旅という設定が、静かな緊張と温かさをもたらします。
2026年9月に河出書房新社から刊行された単行本で、警察・歴史小説だけに収まらない作家の幅を確かめられます。
佐々木譲のおすすめの読む順番|警察・歴史冒険・近未来
好みを選ぶと、この記事に登録された作品から「1冊目 → 2冊目 → 3冊目」の読む順番を提案します。
初心者は『廃墟に乞う』か『笑う警官』から、歴史冒険が好きなら『エトロフ発緊急電』から。佐々木譲の作品には独立作が多く、すべてを発表順に読む必要はありません。
複数の警察シリーズと独立作があるため、「同じ北海道を舞台にしているから続編」と決めつけないのがコツです。道警シリーズは『笑う警官』が入口。『制服捜査』と『廃墟に乞う』の主人公は別人です。
北海道警察シリーズを追う順番
佐伯警部補らの道警シリーズは、第一作『笑う警官』から始まります。続いて『警察庁から来た男』『警官の紋章』『巡査の休日』など、刊行順で人物たちの関係の変化を追う読み方がおすすめです。
最新刊の『樹林の罠』は2026年1月にハルキ文庫へ移りましたが、これがシリーズ最初の事件ではありません。版の発売年と物語の巻順を分けて確認しましょう。
道警とは異なる警察小説を選ぶ
『廃墟に乞う』では休職中の仙道、『制服捜査』では農村駐在所の川久保、『地層捜査』では未解決事件の水戸部が中心です。官署や任務による視点の違いを楽しめます。
短編から長編へ移りたいなら『廃墟に乞う』から『地層捜査』へ。北海道の地方生活に関心があれば『制服捜査』から入り、『警官の血〔上〕』へ進んで戦後史の大きな物語を味わう方法もあります。
歴史冒険・改変歴史を楽しむ順番
歴史上の出来事を舞台にした諜報戦なら『エトロフ発緊急電』。日露戦争の結果が異なる世界を描く三部作は『抵抗都市』『偽装同盟』『分裂蜂起』の順に読むと、主人公と政治の変化が理解しやすくなります。
2026年の『横浜共同租界』は、戦後に五か国が統治する横浜を設定した別の改変歴史・探偵小説です。『分裂蜂起』の直接の続編ではないため、独立した新しい入口として選べます。
現代と近未来の独立作を試す
2026年刊行の『路上の輝き』は音楽と友人の再会を描き、『裂けた明日』は内戦を仮定した近未来の逃避行です。前者は生活と記憶、後者は危機の中の決断が中心で、どちらも警察シリーズの既読を前提としません。
新刊だから既存シリーズの最新巻とは限りません。作品名と文庫・単行本の別、出版社が案内する初刊日を確かめることで買い間違いを減らせます。
佐々木譲の文学賞・受賞歴|山本周五郎賞から直木賞へ
1979年「鉄騎兵、跳んだ」が第55回オール讀物新人賞を受賞。作家としての出発点となりました。1990年『エトロフ発緊急電』では第3回山本周五郎賞・第43回日本推理作家協会賞長編部門など複数の賞を受賞しました。
2002年には『武揚伝』が第21回新田次郎文学賞を受賞。冒険小説に加え、歴史上の人物を丁寧に描く力量が評価されたことが分かります。
第142回直木三十五賞は『廃墟に乞う』で2010年に受賞。初刊は2009年ですが、受賞は第142回の発表年で記載するのが分かりやすいでしょう。
2016年には第20回日本ミステリー文学大賞を受賞しました。個々の作品に贈られた賞と、長年のミステリー分野での活動への評価を分けると、各時期の位置づけがより明確になります。
佐々木譲の現在・近況|2026年の『横浜共同租界』『路上の輝き』
2026年5月27日、光文社から『横浜共同租界』が刊行されました。第二次大戦後に横浜が米・中・露・英・蘭の五か国によって統治される世界で、元租界警察官の私立探偵・長堂和樹が失踪事件を追います。
本人公式サイトは著者初の私立探偵小説として紹介しています。2025年12月刊『分裂蜂起』と同じく現実とは異なる歴史を背景にしますが、主人公や舞台となる時代は独立しています。
9月29日には河出書房新社から『路上の輝き』が刊行。病を告げる旧友とライブハウスを閉める友人からの便りを受けた修平が、過去を振り返りながら各地を旅します。
新潮社からは5月28日、2022年初刊の近未来小説『裂けた明日』が文庫化。道警シリーズ『樹林の罠』も1月15日にハルキ文庫から刊行されました。複数のジャンルが並行して紹介される年です。
単行本の新作、既刊作品の文庫化、シリーズの続編を区別して探すと、読みたい一冊にたどり着きやすくなります。
本記事は2026年10月18日時点の本人サイトと出版社情報を基準にしています。刊行予定や取扱状況は変わるため、購入前に書誌ページで最新の案内を確認してください。
佐々木譲についてよくある質問
佐々木譲の出身地と学歴は?
1950年3月北海道夕張市生まれ。札幌月寒高校卒業として紹介されています。自動車メーカー勤務を経て作家活動を始めました。
佐々木譲の直木賞受賞作は?
2009年刊の連作短編集『廃墟に乞う』で第142回直木三十五賞を2010年に受賞しました。
『笑う警官』の旧題は?
2004年刊行時は『うたう警官』でした。文庫で『笑う警官』に改題され、2024年に新装版も出ています。
佐々木譲の警察小説を初めて読むなら?
道警の集団捜査なら『笑う警官』、短編集なら『廃墟に乞う』、地方駐在の事件なら『制服捜査』がおすすめです。
『警官の血』は上巻だけで完結する?
いいえ。文庫は上巻と下巻に分かれており、三代の警察官を描く物語を読み切るには下巻も必要です。
『分裂蜂起』から読んでよい?
『抵抗都市』『偽装同盟』に続く改変歴史三部作の完結巻なので、刊行順で前二冊を読んでからが分かりやすいです。
2026年の佐々木譲の新刊は?
5月に『横浜共同租界』、9月に『路上の輝き』が刊行。5月には『裂けた明日』の新潮文庫も刊行されています。
まとめ|佐々木譲は地域と歴史に生きる人を描く作家
佐々木譲は夕張出身の経験を土台に、北海道の町で働く警察官から世界大戦の冒険者、改変歴史の東京で捜査する人々へと舞台を広げてきました。謎を解くだけでなく、制度や時代によって選択を迫られる人間を描く点が共通しています。
まず『廃墟に乞う』『笑う警官』『エトロフ発緊急電』から興味に合わせて選ぶのがおすすめです。近年の別ジャンルを試すなら『路上の輝き』や『裂けた明日』も候補になります。

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