相沢沙呼(あいざわ・さこ)は、手品を使った学園ミステリーと青春小説、鮮やかな仕掛けを備えた本格推理小説を書いてきた作家です。女子高生マジシャンの酉乃初、マツリカ、霊媒探偵・城塚翡翠など、多彩な探偵役を登場させています。
1983年埼玉県生まれ。大学中退後プログラマーとして働き、2009年『午前零時のサンドリヨン』で鮎川哲也賞、2020年に『medium 霊媒探偵城塚翡翠』で本格ミステリ大賞を受賞しました。
本稿では経歴・学歴、執筆方法、受賞歴、8冊の代表作と読む順番を、本人インタビューと出版社の書誌資料から紹介します。2026年の『invert II』文庫化も取り上げます。
- 埼玉県出身。大学中退後プログラマーを経験し、創作を続けた
- 2009年鮎川哲也賞、2020年本格ミステリ大賞を受賞
- マジックと日常の謎、青春小説、倒叙推理を横断する作風
相沢沙呼の生い立ちと学歴|埼玉県から創作へ
相沢沙呼は1983年に埼玉県で生まれました。出版社のプロフィールで確認できる生年と出身地です。高校・大学の具体的な校名は確認できないため、推測で記すことはしません。
本人は2020年のインタビューで大学を中退したと語っています。大学では周囲の人にマジックを披露し、短い小説も書き続けていました。創作の修業期間はデビュー前から長く続いていたのです。
高校時代には上遠野浩平『ブギーポップは笑わない』に影響され、物語を書き始めました。インターネットに短編を発表し、ネット上の創作仲間と文学やミステリーを語り合いました。
北村薫『空飛ぶ馬』との出会いは大きな転機でした。静かな人物の心の動きと、読者が次を知りたくなる謎を両立できることに気づいたと説明しています。
大学中退後のプログラマー時代|デビュー前後の仕事
大学生のころにブラウザゲームを作ろうとしてプログラミングを学び、仲間の助言を受けながら短期間に多くのコードを書きました。ゲーム制作は完成しませんでしたが、技術を認められ仕事を紹介されます。
相沢は大学を中退して約二年間プログラマーとして働いたと説明しています。小説の執筆はその間も続き、『午前零時のサンドリヨン』の原稿を書き進めていました。
2009年に小説家としてデビューしてからも約一年間はプログラミングの仕事を続け、執筆のためにその仕事を離れました。最初から専業作家だったという経歴ではありません。
プログラマーの仕事と小説のトリック設計を直接同じものとみなすことはできません。ただ、どちらも構造や順序に注意する仕事であり、マジックと読書も含めて多面的な経験を持つ作家です。
2009年『午前零時のサンドリヨン』で作家デビュー
2009年、相沢沙呼は『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞してデビューしました。東京創元社から同年10月に単行本、2012年10月に創元推理文庫が刊行されています。
高校生でありながらレストラン・バーで腕を磨くマジシャン・酉乃初と、彼女へ思いを寄せる須川君が、学校の中のささやかな謎を追います。
もとはライトノベルの新人賞に送った原稿でしたが落選し、ミステリーの新人賞に改めて応募したと本人は語っています。ジャンルを固定しない創作姿勢を示すエピソードです。
手品の仕掛けと推理の公平さを組み合わせた点が特色です。謎が解かれた後も登場人物の感情が印象に残るため、青春小説としても楽しめます。
『ロートケプシェン』と『マツリカ』|違う学園探偵の魅力
『ロートケプシェン、こっちにおいで』は、酉乃初と須川君が登場するデビュー作の第二集です。友だちとの距離感や不登校をめぐる謎に向き合いながら、二人の心の距離も少しずつ変わります。
一方『マツリカ・マジョルカ』は、学校に居場所を見つけられない男子高校生・柴山祐希と、廃墟に住む謎の少女マツリカが怪談を追う作品。本人の望みと関係なく行動させられる柴山の成長も見どころです。
酉乃初は手品を使って相手の話を丁寧に聞きますが、マツリカは挑発的な言葉や意外な指示で柴山を動かします。同じ学園の謎でも、探偵の役割と語り手の心情は異なります。
酉乃初の続きは『午前零時のサンドリヨン』→『ロートケプシェン』。マツリカは別シリーズなので、学校の怪談から入りたい人なら第1作『マツリカ・マジョルカ』を独立して読めます。
『小説の神様』|小説家になった二人の青春
『小説の神様』は、作品が売れず落ち込んでいる高校生作家・千谷一也と、成功を収める小余綾詩凪が、共同で小説を書くことになる物語です。二人は「どうして書くのか」という問いをそれぞれに抱えています。
出版デビューしたあとも評価されなければ傷つくことがあります。しかし成功している人にも悩みがあり、他人の仕事への想像力が二人を変えていきます。謎解きよりも創作と読者の関係に注目した作品です。
講談社タイガの2016年刊で、映画にもなりました。登場人物は小説家ですが、その台詞や出来事を作者自身の実録と考える必要はありません。
作品を書く人にも、読むことが好きな人にも届く青春小説です。城塚翡翠シリーズのトリックに先に惹かれた人は、本作で相沢の別の魅力を知ることができます。
2019年『medium』と城塚翡翠の登場
2019年の『medium 霊媒探偵城塚翡翠』で、相沢は2020年の第20回本格ミステリ大賞小説部門を受賞しました。ミステリランキングでも複数の第1位を獲得し、代表作となりました。
死者の声を感じ取れるという霊媒・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎が事件の真相を追う小説です。超常の力と論理的な推理をどのように組み合わせるのかが大きな魅力になります。
結末の仕掛けを前もって知ると驚きが薄れる作品なので、記事では秘密の核心には踏み込みません。最初の印象を保ちながら文章を読み、最後にもう一度冒頭へ戻ると発見があります。
2021年には講談社文庫版が刊行され、2022年にはドラマ化されました。初めて読むなら2019年の単行本でも2021年文庫でも作品の第1作であることは同じです。
『invert』シリーズ|犯人を先に知る倒叙の謎解き
『invert 城塚翡翠倒叙集』では読者が犯人の計画を先に知り、城塚翡翠がどのようにその計画を見破るかを追います。犯人探しより、どうして完全犯罪が崩れるのかに重点があります。
『invert II 覗き窓の死角』は、嵐の山荘での事件や翡翠をアリバイに利用する写真家の計画などを扱います。前作より複雑な犯人側の視点が描かれる点に注目です。
初刊は『invert』が2021年、『invert II』が2022年。紹介する2023年文庫と2026年2月文庫では版の刊行年が新しくなっているので、初めての発表年と区別してください。
城塚翡翠の推奨順は『medium』→『invert』→『invert II』です。シリーズの途中からでも事件自体は追えますが、人物を知ってから形式の変化を楽しむとより深く読めます。
『教室に並んだ背表紙』|図書室と少女たちの物語
『教室に並んだ背表紙』は、中学校の図書室へ足を運ぶ少女たちの心情を描く六編の連作短編集です。図書室で毎日誰かと出会うことが、普段の生活を少し変えるきっかけになります。
たとえば本が好きでないと思われていた同級生が図書室へ通う理由や、未来の自分へ向けた古い手紙の謎など、題材は日常の小さな違和感です。殺人事件のない作品にも相沢らしい推理の楽しさがあります。
2020年の集英社単行本をもとに、2023年に文庫版が刊行されました。文庫は320ページ、六編を通して異なる少女の立場から学校生活を見直せます。
本や図書館が好きな人、静かな青春小説を読みたい人には『教室に並んだ背表紙』が向きます。大仕掛けの謎解きだけではない相沢文学への入口です。
相沢沙呼の主な作品と作風・特徴
相沢沙呼の主要作品を比べる
気になる作品を、刊行時期・ジャンル・作品の位置づけから見比べられます。
相沢作品はマジックの不思議さと本格ミステリーの公平な謎解き、思春期の孤独や友情を描く心理表現が重なります。手品の観客が何に注目するかと、読者が何を事実と思うかには共通する問いがあります。
『午前零時のサンドリヨン』は日常の謎、『小説の神様』は書くことへの不安、『medium 霊媒探偵城塚翡翠』は強い仕掛けを持つ本格ミステリーです。題材が違っても、読者の感情へ目を向けています。
霊媒や怪談は小説の中で用いられるフィクションの設定です。超常現象を科学的事実として解説する資料ではなく、登場人物と読者がどう情報を受け取るかを楽しむ作品です。
最初に好みのジャンルから選ぶことも、シリーズを順番に追うこともできます。『medium』からの続編では人物関係が展開するため、初刊の順で読むと楽しみが深まります。
相沢沙呼の代表作・おすすめ作品8選
午前零時のサンドリヨン
最初の一冊を穏やかな学園ミステリーから選ぶなら『午前零時のサンドリヨン』。凄腕の高校生マジシャン・酉乃初と、彼女が気になる須川君の日常を一話ずつ楽しめます。
紹介する2012年創元推理文庫は、2009年の鮎川哲也賞受賞作を文庫化したもの。手品の知識がなくても、登場人物と一緒に周囲の謎を考える楽しさがあります。
学校での人間関係や誰かの意外な行動が、見せ方によって謎になるのが魅力です。大きな事件より、身近な人への理解が変わる話に惹かれる読者へ向きます。
相沢作品の「日常の謎」とマジックの関係を確かめるなら、このデビュー作から読むと自然です。続編は『ロートケプシェン、こっちにおいで』です。
ロートケプシェン、こっちにおいで
酉乃初をもっと知りたい人には『ロートケプシェン、こっちにおいで』。須川君との間に生まれた親しさと、不器用なすれ違いが事件と一緒に描かれる第二集です。
2015年刊の創元推理文庫は398ページ。バレンタインや学校での出来事を扱う物語があり、身近な謎の裏に人の思いが隠れています。
不登校になった少女が残した言葉や、泣きながら立ち去った同級生の事情を考えることで、人を一つの言動で判断しないことの大切さが伝わります。
『午前零時のサンドリヨン』を読んでから進むと、二人がどう変化したかを味わいやすくなります。手品の仕掛けと恋愛感情が共存するシリーズです。
マツリカ・マジョルカ
少し不気味な学園の怪談が好きなら『マツリカ・マジョルカ』。学校生活に馴染めない柴山祐希が、廃墟に住む少女マツリカの指示で謎を追い始めます。
2016年刊の角川文庫は288ページ。2012年に刊行された単行本をもとにしたシリーズ第一作で、学校で起こる身近な出来事が事件に変わっていきます。
柴山をからかうマツリカの言葉は厳しく感じられますが、柴山自身が行動して他の人へ関わることが成長のきっかけです。謎解きだけでなく青春の居場所探しを読み取れます。
酉乃初シリーズとは独立した物語です。好みが怪談や学校の閉塞感なら、こちらから相沢沙呼を読み始める選択肢もあります。
小説の神様
創作や読書に情熱がある人には『小説の神様』。評価に苦しむ千谷一也と、人気作を発表する小余綾詩凪が合作を通じて、書く理由を見つめ直します。
2016年刊の講談社タイガは384ページ。2020年には映画化されましたが、小説では二人の作家が何を言えず、どう受け止めたかが文章を通じて伝わります。
成功しているように見える人にも葛藤があり、作品への評価は本人の価値と同じではありません。他人の言葉をそのまま結論にせず、物語をどう書くかを考えます。
ミステリーの解決より、人と人の協力を描く作品から入りたい人に向いています。別シリーズなので『medium』などを未読でも楽しめます。
medium 霊媒探偵城塚翡翠
驚きの大きい本格ミステリーを一冊選ぶなら『medium 霊媒探偵城塚翡翠』。霊媒・城塚翡翠と推理作家・香月史郎が、霊感と推理によって事件の真相へ向かいます。
紹介する2021年講談社文庫は2019年刊の単行本をもとにしています。2020年の本格ミステリ大賞受賞作で、年末の複数のミステリランキングで第1位になりました。
物語にある情報の順序を楽しむ作品なので、検索で結末を調べるよりも、初読の感覚を大切にして読み進めてください。登場人物の語る内容の違いにも注意したくなります。
城塚翡翠シリーズはここから。続編『invert』を先に読むより、最初に人物と世界を知っておくことをおすすめします。
invert 城塚翡翠倒叙集
犯人の視点から推理を楽しみたい人には『invert 城塚翡翠倒叙集』。読者には犯人の計画が先に示され、探偵の翡翠が何を手がかりに迫るのかが焦点になります。
2023年11月刊の講談社文庫は536ページ。2021年の単行本を文庫化した版で、複数の事件を通じて倒叙ミステリーの形を楽しめます。
真相を知っているからこそ、犯人の小さな誤算や予想外の証言が強い緊張を生みます。普段の探偵小説とは異なり、翡翠の行動を犯人と同じ立場から見守る形です。
城塚翡翠シリーズ第二作なので、まず『medium』を読んでから。物語の仕掛けが変わる理由も、前作を知っているとより理解できます。
invert II 覗き窓の死角
2026年に文庫化された城塚翡翠の続編を読むなら『invert II 覗き窓の死角』。嵐の山荘を舞台にした事件と、翡翠をアリバイの証人に利用しようとする写真家の企みを描きます。
2026年2月13日刊の講談社文庫は576ページ。作品自体は2022年の単行本に収録されており、2026年が新作の初刊という意味ではありません。
犯人が考えた筋道がどのように崩れるかを、読者が先に知る情報と探偵が得る証拠を比べて楽しみます。情景描写と人物の感情も事件の見方を変える鍵です。
シリーズ三冊目なので『medium』と『invert』の後に進む順が自然です。初めての相沢作品に選ぶより、人物を知ってから読む一冊といえます。
教室に並んだ背表紙
図書室や本と出会う青春を読みたい人には『教室に並んだ背表紙』。中学校の図書室に集う少女たちの孤独、将来への不安、周囲とどう関わるかを描く六編の連作です。
2023年刊の集英社文庫は320ページ。2020年の単行本から文庫化され、一話ごとに少しずつ違う人物の視点を体験できます。
本に興味がなさそうな同級生が図書室へ来る理由や、誰かが残した手紙の意味を考えることが、他人を知るきっかけになります。派手な殺人事件は中心にありません。
青春小説としての相沢沙呼を味わう、独立した一冊です。『medium』の驚きとは対照的な静かな読後感を求める人に適しています。
相沢沙呼を初めて読むなら?おすすめの読む順番
好みを選ぶと、この記事に登録された作品から「1冊目 → 2冊目 → 3冊目」の読む順番を提案します。
初めての一冊は、静かな学園の謎か、驚きの本格ミステリーかで選ぶと決めやすくなります。学園の日常やマジックが好きなら『午前零時のサンドリヨン』、華やかな仕掛けを試したいなら『medium』が候補です。
酉乃初シリーズは『午前零時のサンドリヨン』→『ロートケプシェン、こっちにおいで』。別の学園探偵であるマツリカは『マツリカ・マジョルカ』から始められます。
城塚翡翠シリーズは『medium 霊媒探偵城塚翡翠』→『invert 城塚翡翠倒叙集』→『invert II 覗き窓の死角』の順番がおすすめです。シリーズの核心にかかわるネタバレを避け、人物と推理形式の変化を順に味わいましょう。
ミステリーにまだ慣れていない人で、物語を書くことへの共感を求めるなら『小説の神様』。本との出会いを描く静かな連作なら『教室に並んだ背表紙』も独立して楽しめます。
ランキングや受賞歴だけで最初の一冊を決めなくても大丈夫です。各シリーズの順番さえ把握しておけば、物語の雰囲気を手掛かりに好みの作品から読む方法もあります。
相沢沙呼の執筆方法|マジックとフェアな推理
相沢は高校時代にマジックへ熱中し、大学では知人へ手品を披露しました。見せ方を工夫することは、トリックを知っている作者と、知らない読者との情報の差を考える作業に通じます。
2020年の本人インタビューでは、マジックで不思議さが成立する条件を分析することと、フェアな謎解きの関係を語っています。明かされない情報があっても、解決に必要な手掛かりは筋道立てて配置する姿勢です。
『medium』を書くときは、それまでの作品よりも広い層の読者へ届くことを考えたと説明しました。人物の感情を細かく描く作風を保ちながら、読後に強い驚きを残す構成へ挑みました。
『小説の神様』や『教室に並んだ背表紙』のような青春文学にも、何気ない会話に隠れた気持ちが見えてくる瞬間があります。事件を解く過程と他人を理解する過程が重なる点は一貫しています。
相沢沙呼の主な受賞歴|鮎川哲也賞・本格ミステリ大賞
2009年、第19回鮎川哲也賞を『午前零時のサンドリヨン』で受賞しました。東京創元社のデビュー作で、酉乃初がマジックと推理を使って日常の謎を解く物語です。
『マツリカ・マトリョシカ』は2018年の第18回本格ミステリ大賞の候補となりましたが、受賞ではありません。文学賞の受賞と候補入りは区別しましょう。
2020年、第20回本格ミステリ大賞小説部門を『medium 霊媒探偵城塚翡翠』で受賞しました。同作は2019年末発表のミステリランキングでも複数の第1位を得ています。
『medium』は2020年の本屋大賞と吉川英治文学新人賞の候補にもなりました。受賞歴とランキング、候補歴を切り分けて見ると、デビューからの評価の広がりがわかります。
相沢沙呼の現在・近況|2026年『invert II』文庫発売
2026年2月13日、講談社文庫から『invert II 覗き窓の死角』が発売されました。576ページの文庫で、城塚翡翠シリーズ第三作を新しい版で手に取れます。
物語自体の初刊は2022年9月の単行本です。文庫版の2026年刊行を新しい書き下ろし作品の発表と混同しないよう、出版社の書誌で発売日とISBNを確認しました。
2023年11月には第二作『invert 城塚翡翠倒叙集』も文庫化されており、第一作『medium』は2021年9月に文庫になっています。三冊とも文庫で揃えることができます。
現在の活動について、公式に確認できない私生活や将来の刊行予定を推測して記載することはしません。本稿は2026年10月に確認できる出版社情報を基準にしています。
相沢沙呼についてよくある質問
相沢沙呼の出身地・学歴は?
1983年埼玉県生まれです。大学を中退したことを2020年の本人インタビューで語っていますが、大学の具体名や専攻は確認できないため推測していません。
相沢沙呼の前職は?
大学中退後、プログラマーとして約2年間働いていました。2009年の作家デビュー後も約1年間はプログラミングの仕事を続けたと説明しています。
相沢沙呼のデビュー作は何ですか?
2009年に第19回鮎川哲也賞を受賞した『午前零時のサンドリヨン』です。マジシャンの酉乃初が学園の日常の謎を解きます。
『medium』の受賞歴は?
2019年刊『medium 霊媒探偵城塚翡翠』が2020年に第20回本格ミステリ大賞小説部門を受賞し、ミステリランキングでも複数の第1位を獲得しました。
城塚翡翠シリーズの読む順番は?
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』『invert 城塚翡翠倒叙集』『invert II 覗き窓の死角』の順に読むのが自然です。
『invert』とはどんなミステリー?
犯人の行動を読者が先に知り、その計画を探偵がどう見破るかを考える倒叙推理小説です。城塚翡翠シリーズの第二作にあたります。
『マツリカ・マジョルカ』は酉乃初シリーズの続編?
いいえ。廃墟に暮らす少女マツリカと高校生の柴山祐希を描く別シリーズの第一作です。
『小説の神様』は殺人ミステリーですか?
高校生の小説家二人が合作を通して成長する青春小説です。作家の悩みや創作への気持ちを中心に描き、2020年に映画化されました。
2026年刊の『invert II』は新作ですか?
物語は2022年に単行本として発表済みです。2026年2月13日に発売されたのは講談社文庫版で、書き下ろしの新作ではありません。
まとめ|相沢沙呼の作品をどこから読む?
相沢沙呼は学園の日常の謎と手品の技法を結びつけ、青春小説で人の心に向き合いながら、城塚翡翠シリーズで強い仕掛けを持つ本格ミステリーへと活動を広げました。技術としての謎と、人物の感情を両方楽しめる作家です。
最初は『午前零時のサンドリヨン』か『medium 霊媒探偵城塚翡翠』が選びやすい一冊。学校の怪談なら『マツリカ・マジョルカ』、創作を題材にした青春小説なら『小説の神様』、図書室の静かな連作なら『教室に並んだ背表紙』も候補です。
城塚翡翠シリーズの『invert』『invert II』は前作から順に読み、結末の情報を先に調べないことをおすすめします。商品カードの刊行年は各文庫の発売年なので、単行本での初刊年と区別して確認してください。

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