宮西達也(みやにし・たつや)は、『おまえ うまそうだな』『にゃーご』『おとうさんはウルトラマン』などで知られる絵本作家です。強い恐竜が優しい心を知る物語も、親子の失敗を笑う絵日記も、作品の奥には人と人のつながりがあります。
1956年に静岡県で生まれ、日本大学芸術学部美術学科を卒業。人形美術やグラフィックデザインを経て、幅広い絵本を発表してきました。迫力ある画面の中に、不器用な登場人物の気持ちを描くのが持ち味です。
この記事では生い立ち・学歴、仕事の変遷、受賞歴、ティラノサウルスシリーズ誕生の背景、作品の特徴を整理します。後半では8冊のおすすめ絵本と、初めて読むときの順番を紹介します。
- 1956年、静岡県生まれ。日本大学芸術学部美術学科で学び、人形美術・グラフィックデザインを経て絵本作家へ進んだ
- 『きょうは なんて うんが いいんだろう』で1999年に講談社出版文化賞絵本賞を受賞し、2003年から「ティラノサウルス」シリーズを展開した
- 強そうな登場人物の内側にある優しさを、鮮明な色・擬音・思いがけない結末で描き続けている
デザイナーから、世界に読まれる恐竜絵本へ
宮西達也の経歴・学歴|静岡県から日本大学芸術学部へ
1956年静岡県生まれ|現在の三島市とのつながり
宮西達也は1956年、静岡県に生まれました。三島市は公式サイトで「三島市ゆかりの絵本作家」として紹介し、地域の文化活動と深く関わる人物として取り上げています。
子どものころの細かな学校名や出生地の市町村を推測する必要はありません。公的なプロフィールで確認できるのは静岡県出身という情報です。絵本づくりの仕事では、その後にさまざまな地域の人と出会っています。
三島市では2017年に作品やグッズを扱う「TATSU’S GALLERY」が開かれました。原画やジオラマに触れられる場所が生まれたことは、出版物の外でも作品世界を楽しめるようになった節目です。
最終学歴は日本大学芸術学部美術学科
大学では絵をつくるための基礎を学び、日本大学芸術学部美術学科を卒業しました。姫路文学館や三島市の資料に掲載される学歴です。
大学卒業後はすぐ人気絵本作家になったのではありません。人形美術やグラフィックデザイナーの仕事を経験し、造形や色の扱いを磨きながら、絵本を描く道へ進んでいきました。
キャラクターを一目で覚えてもらうこと、大きな形と明快な輪郭で気持ちを伝えること。後年の恐竜やオオカミに生かされたデザインの強さは、この仕事歴を知ると別の角度から眺められます。
人形美術・デザインの経験から絵本へ
人形美術は、平面の紙に描くイラストとは違い、立体の輪郭や動きを考える仕事です。グラフィックデザインには情報を限られた画面で伝える工夫があります。宮西の絵本には両方につながる特徴が見つかります。
姫路文学館の展覧会では、初期の『どうしたのぶたくん』『あるひおねえちゃんは』も紹介されました。これらの初期作品を起点にすると、絵本作家としての歩みを2003年の恐竜シリーズより前からたどれます。
売れるようになる前は、アルバイトをしながら描き続けた時期があったと本人がポプラ社のインタビューで振り返っています。絵本づくりを続けた時間そのものが、作品の土台になりました。
宮西達也のデビューと初期作品|恐竜より前にあった絵本
初期の『ぶたくんと 100ぴきの おおかみ』は1991年に鈴木出版から刊行された一冊。大勢のオオカミに囲まれたぶたくんが、思いもよらない展開を迎える、ユーモアの強い絵本です。
1996年には『おとうさんはウルトラマン』が登場し、ヒーローを子育て中の父親として描く発想が人気を集めます。強さへの憧れと日々の失敗を合わせる視点は、後の恐竜絵本とも響き合います。
1997年の『にゃーご』は、おそろしい猫のことを知らない子ねずみたちと、大きな猫が出会う話です。「食べる側」と「食べられる側」の取り合わせが、ここでも笑いと緊張を生みます。
一冊だけでも楽しい作品ですが、発表順に追うと描き方の変化が見えます。オオカミ、ヒーロー、猫と、強そうな登場人物が続けて現れる点にも注目してみましょう。
『きょうは なんて うんが いいんだろう』で講談社出版文化賞絵本賞
1998年刊行の『きょうは なんて うんが いいんだろう』は、たくさんの子ぶたを見つけたオオカミのウルが主人公です。お腹がすいているウルは喜びますが、独り占めせず仲間を呼びに向かいます。
そこからお話は、オオカミの計算した通りには進みません。予想が外れていく喜劇の中に、相手を思うことと、自分のほしいものをどう扱うかという問題が隠されています。
1999年、第30回講談社出版文化賞絵本賞を受賞しました。鈴木出版の公式書誌に受賞歴が記載されており、絵本作家としての評価を語る上で欠かせない作品です。
怖いオオカミをただ悪役にしない点は『にゃーご』と共通します。作品を続けて読むと、捕まえようとしていた側にも別の気持ちが生まれるという、宮西作品の面白さが伝わります。
2003年『おまえ うまそうだな』|ティラノサウルスシリーズの出発点
2003年3月、ポプラ社から『おまえ うまそうだな』が刊行されました。お腹をすかせたティラノサウルスが、独りぼっちのアンキロサウルスの赤ちゃんに近づき、思いがけない親子のような関係が始まります。
ポプラ社の本人インタビューでは、成功すると周囲の評価が変わることを不思議に感じた経験が発想のきっかけになったと語られています。力や財産があることと、人として大切なものは同じなのかという問いです。
その問いを強大な恐竜と、小さく無力に見える赤ちゃん恐竜に託しました。見た目は強くても、心の優しさでは誰が勝っているのか。子どもにも伝わる形で価値を逆転させる構成です。
ティラノサウルスと赤ちゃんが過ごす短い時間に、練習や食事、ふざけたやりとりがあります。やがて別れの場面が訪れるため、子どもと読む大人にも長く残る余韻が生まれます。
ティラノサウルスを選んだのはなぜ?
本人は最初、強い者の象徴としてゾウやライオンも考えたそうです。さらに強い存在として恐竜を選び、ティラノサウルスと赤ちゃんアンキロサウルスの組み合わせに行き着きました。
恐竜の姿は自由に想像できる一方、前脚の形など図鑑で分かる特徴は意識して描くと説明しています。観察できることを守り、分からない部分では想像を生かす制作姿勢が印象的です。
小さな恐竜にも角や飛ぶ力などがあれば物語の均衡が変わってしまいます。アンキロサウルスを選んだ理由には、弱く見えても優しい心を持つ相手としてふさわしいかという検討もありました。
本来は一冊だけの物語だった
最初から長期シリーズの予定があったわけではありません。『おまえ うまそうだな』を読み、もっと別の恐竜の話を読みたいという反応が集まったことで、次の作品へ広がったと作者は語ります。
2004年の『おれはティラノサウルスだ』『きみはほんとうにステキだね』など、異なる関係を描く巻が続きました。2006年には母と子を題材にした『あなたをずっとずっとあいしてる』も刊行されます。
シリーズの各巻に登場するティラノサウルスは、すべて同じ一頭ではありません。ポプラ社のインタビューによれば、第1作と2023年の再会編だけが同じ主人公たちの続きです。
2023年『おまえうまそうだな さよならウマソウ』|20年後の再会
2003年の第1作から20年を経て、2023年12月に『おまえうまそうだな さよならウマソウ』が刊行されました。弱ったティラノサウルスを、一頭のアンキロサウルスが助けるところから物語が進みます。
ポプラ社は、この作品を第1作とつながるシリーズ第16作と紹介しています。2003年の二人を覚えている読者なら、新しい世代や時間の流れをいっそう強く感じられます。
20周年の取材で宮西は、書き始めたころは子どもたちと未来へ進む父親の立場だったが、新作を描くころには祖父の立場になった、と心境の変化を語りました。
この再会編だけは第1作を先に読むと、別れと再会の意味がより伝わります。途中の巻を全部そろえる必要はありません。二冊を続けて読む楽しみ方もできます。
宮西達也の主な作品と作風・特徴
宮西達也の主要作品を比べる
気になる作品を、刊行時期・ジャンル・作品の位置づけから見比べられます。
宮西達也の絵本には、外見と心の違い、立場が逆転するおかしさ、相手のために動くことの難しさが繰り返し登場します。強さと優しさが一枚の絵の中でぶつかり合うことが、この作家の作品を横断する魅力です。
強い動物が主役|迫力と感情のギャップ
ティラノサウルス、オオカミ、猫、怪獣。大きく恐ろしく見える生き物がしばしば中心に立ちます。しかし物語を進めるのは攻撃の強さだけではありません。
見た目に反した行動が出てくると、読者は最初の印象を考え直します。誰かを姿だけで決めつけないことが、登場人物の失敗ややり直しを通じて自然と伝わります。
『にゃーご』では、猫の怖さを知らない子ねずみたちが、怖がるはずの場面を別の出来事に変えていきます。『おまえ うまそうだな』では赤ちゃん恐竜の行動が大きな恐竜の心を動かします。
鮮烈な色と太い線|恐竜が目に飛び込む画面
ティラノサウルスシリーズでは赤・青・黄などを生かした鮮明な配色、強い輪郭、暗い夜空が記憶に残ります。表紙の迫力は、大きな声や動きを想像させるためにも使われています。
作者はポプラ社のインタビューで、くっきりした色を重ねることで強い視覚効果を生み、背景の色も登場人物の気持ちに合わせて変えると説明しています。
星空の場面については、北海道・剣淵町で受賞時に見た星の多い夜空に感動した経験も語りました。本の場面に合わせて色と背景へ意味を持たせることが、描き方の一部になっています。
笑いと涙を一冊で行き来する
感動する場面だけを重ねるのではなく、途中にふっと笑える仕草を入れることを大切にしています。ティラノサウルスが小さな子を育てる場面も、遊びのようなやりとりがあってこそ親密に感じられます。
一方『きょうは なんて うんが いいんだろう』や『おおかみペコペコ』は、欲張りな動物の予想が外れるおかしさを前面に出した絵本です。作風を「泣ける恐竜絵本」だけに限ると、この幅を見落とします。
幼い子どもと読むなら、驚いたときの声、うれしそうな顔、がっかりした姿を見つけてみましょう。物語を聞くほかに、絵の表情だけでも楽しめる場面があります。
「自己犠牲」と思いやり|本人が語った主題
作者はシリーズ20周年のインタビューで、ティラノサウルス絵本では「自己犠牲」を描いていると明かしています。誰かを大切にするとき、強い側が自分を変えなくてはならないこともあります。
とはいえ読み聞かせで子どもに同じ答えを求める必要はありません。登場人物の判断には複数の見方があり、子どもと話し合える余白が残されています。
すぐに教訓としてまとめるより、「どうしてこうしたのかな」「自分ならどうする?」と話してみるのも一つの方法です。あえて感想を聞かず、絵を見て楽しんで終えてもよいでしょう。
宮西達也の代表作・おすすめ作品8選
ここでは恐竜の親子愛、ねずみと猫のユーモア、父親の子育て、オオカミの失敗、ふしぎな道具の面白さを幅広く選びました。出版社が確認できるISBNの版に対応させています。
『おまえ うまそうだな』|最初の一冊に迷ったら
ティラノサウルスと赤ちゃんアンキロサウルスの出会いから始まる、作者を知る代表作。大きく強い恐竜が少しずつ変わる様子を、初めての読者にも分かりやすく描きます。
絵に迫力があるので、恐竜が好きな子にはとくに入りやすい一冊です。途中の笑える場面で一緒に声を出しながら、最後まで登場人物の気持ちを追う読み方に向いています。
『あなたをずっとずっとあいしてる』|母と子の物語へ
マイアサウラの母親が見つけた卵から生まれたのは、ティラノサウルスの赤ちゃん。育てる母親と子どもたちの関係を通して、血のつながりだけでは語れない愛情が描かれます。
第1作が父親のような存在との関係に近いのに対し、こちらでは母親が中心です。同じ恐竜の姿を使いながら、家族を別の立場から考えることができます。
『おまえうまそうだな さよならウマソウ』|続きが気になる人へ
2003年の絵本を読んでから選びたい後日談です。弱ったティラノサウルスを助けるアンキロサウルスの姿を通して、20年という時間が登場人物たちにも流れたことを感じます。
「どうして助けるのか」と聞かれたときの行動が、昔と今の物語を結ぶ手がかりになります。結末に触れる前に、最初の絵本のラストを親子で思い出してみましょう。
『おとうさんはウルトラマン』|子育て中の大人と一緒に
ヒーローが父親になったら、毎日の子育てはどうなるのでしょう。怪獣との戦いに強くても、家庭では悩みや失敗もあります。子どもと大人で違う面白さを発見できる絵本です。
2024年4月にGakkenから新版が刊行されています。現在選びやすい版と最初の刊行年を混同しないよう、この記事では新版のISBNを掲載します。父の日の贈り物にも向く作品です。
『にゃーご』|猫とねずみの意外な出会い
先生の話を聞かずに遊びに出かけた子ねずみ三匹。その前に大きな猫が現れます。猫が何を考えているか、ねずみたちが何を思っているかを追うと、楽しい会話が始まります。
言葉を掛け合いながら読めるため、読み聞かせや小さなお話会にも向きます。鈴木出版の対象年齢の目安は4〜5歳。猫のイメージがどう変わったかを話すのもよいでしょう。
『きょうは なんて うんが いいんだろう』|オオカミの喜劇へ
眠る子ぶたたちを見つけたオオカミのウル。喜んで友だちを呼びにいくうち、状況が思わぬ方向へ変わっていきます。怖い動物が主人公でも、物語全体はユーモラスです。
数えたり、次に何が起こるか予想したりできる構成です。作者の受賞作から読みたい人にも勧めやすい一冊で、1999年の講談社出版文化賞絵本賞の対象作です。
『ふしぎなキャンディーやさん』|仕掛けといたずらが好きな子へ
タヌキが売る不思議なキャンディーを買ったブタくんが、いたずらを考えます。お菓子の力がもたらす変化が次々と現れ、ページをめくる楽しさを味わえる絵本です。
2007年に金の星社から刊行され、第13回日本絵本賞読者賞を受賞しました。恐竜が苦手な子でも、ふしぎな道具とコメディーの楽しさから作者の絵を知ることができます。
『おおかみペコペコ』|短いお話で笑いたい人へ
はらぺこのオオカミ、ペコペコが大根畑へやってきます。食べたいものは別にあるのに、目の前には大根ばかり。欲しいものと現実のずれから面白さが生まれます。
2007年刊行のGakkenの絵本で、対象年齢の目安は3〜5歳です。オオカミの表情やつぶやきに注目すると、怖そうな顔がどこかおかしく見えてくる楽しさがあります。
宮西達也の絵本を初めて読むなら?おすすめの読む順番
好みを選ぶと、この記事に登録された作品から「1冊目 → 2冊目 → 3冊目」の読む順番を提案します。
ティラノサウルスシリーズには独立して読める作品が多く、刊行順に全部読む必要はありません。一方、第1作と『さよならウマソウ』は同じ登場人物の時間がつながっています。作品の関係と子どもの好みを合わせて選びましょう。
恐竜と親子愛ルート|原点→母子→再会
『おまえ うまそうだな』→『あなたをずっとずっとあいしてる』→『おまえうまそうだな さよならウマソウ』。まず大きな恐竜と赤ちゃんの関係を知り、家族の別の形を読み、最後に時を経た再会を味わいます。
笑いから読むルート|オオカミ→猫→ふしぎなお菓子
『おおかみペコペコ』→『にゃーご』→『ふしぎなキャンディーやさん』。ふくれっ面や会話で笑える絵本を入口にし、少しずつ長い出来事や不思議な展開へ進む組み合わせです。
親子で読むルート|父親→オオカミ→恐竜
『おとうさんはウルトラマン』→『きょうは なんて うんが いいんだろう』→『おまえ うまそうだな』。まず身近な家族の話で笑い、オオカミの失敗を楽しんでから、恐竜の親子愛へ進みます。
宮西達也の受賞歴|講談社出版文化賞・日本絵本賞・けんぶち絵本の里大賞
1999年『きょうは なんて うんが いいんだろう』で第30回講談社出版文化賞絵本賞を受賞。出世作を一つに絞るなら、この受賞を大きな区切りとして考えられます。
1997年の『帰ってきたおとうさんはウルトラマン』は第8回けんぶち絵本の里大賞を受賞しています。『おまえ うまそうだな』にも同大賞の受賞歴があり、ジャンルの違う作品が評価されてきました。
2007年刊の『ふしぎなキャンディーやさん』は第13回日本絵本賞読者賞(山田養蜂場賞)を受賞しました。金の星社は青少年読書感想文全国コンクールの課題図書になったことも案内しています。
このように宮西の受賞作には、恐竜の愛情物語のほか、父親の奮闘やオオカミのユーモア、ふしぎなお店の物語も含まれます。評価を比べると活動の幅が見えます。
宮西達也の絵本づくり|ラフ・恐竜の色・星空の秘密
ポプラ社のインタビューによれば、キャラクターを決めるときには20、30、50案と多くの絵を描いて検討します。見た目の可愛さだけでなく、そのお話でどんな役割を担うかを考え、最後の姿を選びます。
ラフは紙を束ね、できるだけ絵本の形にして作る方法をとります。ページをめくる速さや前後の場面のつながりを確かめられるため、単独のイラストとは違う作業が必要です。
恐竜の細かな形を調べ、どこまでを現実に合わせるか考えた一方、色は物語に合わせて大胆に使います。調査と自由な創作を組み合わせるところに、作者の制作上の工夫があります。
剣淵町で見た降るような星空は、シリーズの背景の記憶にもつながっています。夜空が出る場面では、人物の心が変わる時なのか、別れや願いが語られているかを見てみると面白いでしょう。
三島市のギャラリーと絵本展|本の外へ広がる世界
2017年、三島市の中心市街地に「TATSU’S GALLERY」が開かれました。地元自治体が紹介しており、絵本とキャラクターを、原画やジオラマとともに知る場になっています。
2020年代にも絵本原画を集めた展覧会が各地で開催され、姫路文学館や佐野美術館などが作品や経歴を紹介しています。印刷された絵本と原画では、線の太さや色の存在感が違って見えるでしょう。
読み聞かせの場でも作者自身が絵を描いたり作品を語ったりする活動が続いています。子どもの前で描く姿を見ると、キャラクターが一つの線から生まれる様子を共有できます。
2026年現在の宮西達也|三島市の取り組みと新しい刊行情報
2026年2月5日更新の三島市公式ページでは、宮西達也を市にゆかりのある絵本作家として紹介しています。2017年に開設されたTATSU’S GALLERYとともに、出版を超えて地域で作品世界に触れられる場所があることが分かります。
2026年10月7日には、ポプラ社から幼年向け童話『あなたをずっとあいしてる オールカラー版』が刊行されました。この記事でおすすめする2006年刊の絵本『あなたをずっとずっとあいしてる』とは、題名も内容も異なる本です。著者名で探すと似た題名が出るため、注意して選びましょう。
オールカラーになった童話版は、強くなりたいティラノサウルスの子・トロンがさまざまな恐竜に出会う物語です。マイアサウラの母が卵を拾う絵本を読みたい人は、ISBN 9784591089842を確認してください。
最新の刊行情報を追う場合も、書名の語句や版によって別の作品が混在します。読みたいあらすじと出版社の説明を照合することが、間違いの少ない選び方です。出版年や価格は版ごとに確認すると安心です。
シリーズの最初の本をまだ読んでいない人には、2003年の第1作から始める読み方がおすすめです。近年の刊行情報に触れることで、同じ作者が親子や世代の物語を長く描いてきたことにも気づけます。
『おまえ うまそうだな』の映画化と海外での広がり
『おまえ うまそうだな』は2010年にアニメーション映画にもなりました。原作の絵本を読み、映画でどの場面が広がったかを比べると、短い絵本の展開の強さを感じられます。
2015年には『あなたをずっとあいしてる』というアニメ映画も公開されました。絵本の題名が似ていますが、書籍の『あなたをずっとずっとあいしてる』と映画の題名は違うため、作品を調べるときは区別すると便利です。
ポプラ社はティラノサウルスシリーズの海外での刊行や広がりにも触れています。海外の読者には日本語の擬音や言葉遊びの違いがある一方、家族を思う気持ちや助け合いの場面を絵で伝えられる作品です。
宮西達也についてよくある質問
宮西達也は何年生まれ?
1956年、静岡県生まれです。三島市の公式プロフィールでは日本大学芸術学部美術学科卒業と紹介されています。
宮西達也の最終学歴は?
日本大学芸術学部美術学科卒業です。卒業後には人形美術やグラフィックデザインの仕事を経験しています。
宮西達也の絵本デビュー作は?
姫路文学館は初期のデビュー作として『どうしたのぶたくん』を紹介しています。『おまえ うまそうだな』はデビュー作ではなく、2003年刊行の代表作です。
『おまえ うまそうだな』は何年の絵本?
ポプラ社から2003年3月に刊行されたティラノサウルスシリーズの第1作です。
ティラノサウルスシリーズは順番に読むべき?
基本的に各巻ごとに異なる主人公を描くため、関心のある巻から楽しめます。ただし『おまえ うまそうだな』と『おまえうまそうだな さよならウマソウ』は同じ親子の後日談なので、その順序がおすすめです。
宮西達也の絵本は何歳から読める?
作品により異なります。『おまえ うまそうだな』はポプラ社が3〜5歳、『にゃーご』は鈴木出版が4〜5歳向けの目安を示しています。年齢より関心や読み聞かせへの反応を優先しましょう。
『おとうさんはウルトラマン』に新しい版はある?
Gakkenから2024年4月に新版が出ています。旧版とはISBNが違うので、本を選ぶときは版を確認してください。
宮西達也の絵本の特徴は?
くっきりした色、擬音、迫力ある生き物、意外な優しさを見せる展開が特徴です。笑いと切なさを一冊で組み合わせることも多くあります。
まとめ|怖い顔の奥にある優しさを楽しもう
宮西達也は、人形美術・デザインを経て絵本の世界を広げ、恐竜、猫、オオカミ、ヒーローといった個性的な登場人物を描いてきました。作品ごとの笑いと切なさ、色の工夫が長く読まれる理由になっています。
最初の一冊には『おまえ うまそうだな』、笑える動物の話なら『にゃーご』、親子で大人の気持ちも話したいなら『おとうさんはウルトラマン』がおすすめです。気に入った表紙から選んでみてください。











