西巻茅子(にしまき・かやこ)は、1939年東京都生まれの絵本作家です。1969年刊の『わたしのワンピース』では、着ている服の模様が景色に合わせて変わるという発想を、明るい色と軽やかな言葉で描きました。
1964年に東京藝術大学美術学部工芸科を卒業し、リトグラフやエッチングを制作。1967年『ボタンのくに』で絵本デビューしました。この記事では学歴、代表作、受賞歴、おすすめ絵本8冊と読む順番を解説します。
- 1939年東京生まれ。東京藝術大学工芸科卒業後、版画を経て絵本作家に
- 『わたしのワンピース』は1969年刊。絵の変化そのものが物語になる
- 『ちいさなきいろいかさ』『えのすきなねこさん』で受賞し、刺しゅう絵本にも挑戦
西巻茅子の経歴・学歴|東京藝術大学から絵本作家へ
1939年東京生まれ|戦中戦後の子ども時代
西巻茅子は1939年に東京都で生まれました。幼少期は戦争と戦後の時代に重なります。2017年刊のエッセイ『子どものアトリエ』には、そのころの記憶や絵への思いが綴られています。
通った小中学校など、公式資料で確認できない情報は推測しません。絵を描くことと子どもの感性への関心が、その後の創作を支えるテーマになりました。
西巻はJAグループの本人メッセージで、父が油絵を描く画家、母が洋裁を仕事にしていたと話しています。父の画集を見たり、母が使うミシンを身近に感じたりした家庭環境でした。
1946年に小学校へ入学した当時、教科書は墨で塗りつぶされた部分もあり、本が豊富な時代ではありませんでした。家にあった童話は『風の又三郎』一冊だったと振り返っています。
紙と鉛筆があればよく落書きをし、母の足踏みミシンを見よう見まねで使うようになりました。小学生のころには、自分でワンピースを縫えたという思い出も語っています。
後年の『わたしのワンピース』に登場する「服を自分で作る」場面には、こうした幼少期の体験が重なります。西巻自身が子どものころの自分を投影した作品だと説明しています。
戦中戦後の食糧難についても本人は記しています。真っ白なご飯を十分に食べられるようになったのは小学校3年生ごろだったという記憶は、当時の暮らしを知る手掛かりです。
1964年、東京藝術大学美術学部工芸科を卒業
1964年に東京藝術大学美術学部工芸科を卒業。いわさきちひろ記念事業団の作家紹介に卒業年が記載されています。学生時代から版画の技法に親しみました。
リトグラフは石版画に由来する印刷技法、エッチングは金属板を腐食させて描く版画技法です。紙に印刷された線と色を組み合わせる経験は、のちの絵本の表現へとつながりました。
日本版画協会展の受賞が編集者との出会いに
1966年から3年間、日本版画協会展に出品。新人賞と奨励賞を受賞し、出品したリトグラフが編集者の目に留まったことが絵本デビューのきっかけになりました。
版画家として積み重ねていた技術が、子ども向けの本という新しい形に結びつきます。デビュー後も、画材や絵の作り方を柔軟に変えていきました。
1967年『ボタンのくに』で絵本デビュー
1967年、こぐま社から『ボタンのくに』が刊行されました。なかむらしげおが文、西巻茅子が絵を担当。ぬいぐるみの目から外れた赤いボタンが、ボタンの国へ転がり込む物語です。
身近な道具が突然、独自の世界を持ち始める発想が印象的です。針山のスキー場など、裁縫道具の形を生かした遊びの場面も登場します。
2025年にはちひろ美術館・東京の展覧会で、初期のリトグラフによる絵が紹介されました。代表作と比べると、初期の版画表現の面白さが見えてきます。
1969年『わたしのワンピース』|模様が変わる絵本
『わたしのワンピース』は1969年にこぐま社から刊行。空から落ちた白い布で、うさぎがワンピースを作ります。花畑では花柄、雨が降ると水玉模様に変わります。
国立国会図書館国際子ども図書館も、絵の変化と繰り返しのリズムを作品の特徴として紹介しています。絵そのものが物語を進めるので、言葉をまだ十分に読めない子も楽しめます。
こぐま社による対象年齢は3〜5歳ごろ。ページをめくる前に次の模様を想像したり、好きな柄を選んだりと、親子で絵を見ながら会話を広げられます。
『わたしのワンピース』誕生の背景|子どもの絵への信頼
西巻はJAグループのインタビューで、当時は物語に絵をつける絵本が主流だったと振り返っています。自分は絵そのものを主題にした本を作りたくて、多くの絵を描きながら『わたしのワンピース』にたどり着きました。
こぐま社の創設者・佐藤英和との出会いも制作の転機でした。エッセイ『子どものアトリエ』の紹介では、最初は作品の狙いが周囲に十分理解されなかったことも語られています。
子どもは絵の中から自分なりの物語を発見します。服の模様が変わるたびに、次はどうなるだろうと想像できる余白が生まれます。
西巻は、子どものころ自分で洋服を縫った経験を、作品の発想と結び付けて語っています。うさぎが白い布から服を作る展開は、子どもが手を動かして何かを生み出す喜びにも通じます。
この絵本の面白さは、花や雨といった身近な自然が、そのまま洋服のデザインになるところにあります。背景の景色と登場人物の服が一つの絵としてつながる仕掛けです。
物語を読み終えたら、白い紙にワンピースの輪郭だけ描き、好きな模様を考える遊びにも発展できます。草むらなら緑、夕焼けならオレンジなど、選ぶ色に正解はありません。
絵本の刊行から半世紀以上たっても読み継がれているのは、読む人自身が模様の続きを考えられるからでしょう。親子で違う柄を思い付くことも、作品を楽しむ時間の一部です。
1970年代の絵本|金魚と黄色い傘の冒険
『きんぎょのトトとそらのくも』|金魚鉢から空へ
1970年刊の『きんぎょのトトとそらのくも』では、金魚鉢で暮らすトトが、自分に似た形の雲を見つけます。小鳥に赤い風船をつけてもらい、空へ飛び出す展開が楽しい絵本です。
小さな金魚鉢と大きな空の対比が、自由への憧れを感じさせます。空に浮かぶ雲が何に見えるか、読んだあとに親子で話すのもおすすめです。
『ちいさなきいろいかさ』|小さな傘の不思議
1971年刊の『ちいさなきいろいかさ』は、もりひさしがシナリオ、西巻が絵を担当。女の子の小さな黄色い傘に、大きな動物まで入る不思議な出来事が続きます。
第18回産経児童出版文化賞を受賞。雨の日に読むと、傘を差して歩くいつもの風景が少し違って見える一冊です。
匂いと絵画を描く物語|二つの個性的な作品
『ふんふん なんだかいいにおい』|匂いが動物を呼ぶ
1977年刊の『ふんふん なんだかいいにおい』は、お母さんの誕生日に花を摘みに出かけたさっちゃんの物語。朝食のジャムの匂いを嗅ぎつけ、動物たちが現れます。
色や形を描くことが得意な作者が、目に見えない匂いを物語のきっかけにした作品です。こぐま社は4歳から小学校低学年を年齢の目安としています。
『えのすきなねこさん』|描くことの喜び
絵ばかり描いているねこさんを、友だちは不思議がっています。ある雨の日、ねこさんの絵が周囲に新しい発見をもたらします。
『えのすきなねこさん』は1986年に童心社から刊行され、翌1987年に第18回講談社出版文化賞絵本賞を受賞しました。刊行年と受賞年は、講談社の公式受賞記録でも確認できます。
西巻茅子の共作絵本|文章と絵が出会う仕事
『はけたよ はけたよ』|神沢利子との共作
『はけたよ はけたよ』は、神沢利子が文、西巻茅子が絵を担当した作品です。ひとりでパンツをはこうとする子どもの姿を描き、毎日の身支度という身近な出来事を絵本の物語にしています。
自分でできることが増えていく時期には、成功したかどうかよりも、挑戦する姿に共感できる場面があります。身支度を嫌がる子にも、遊びのように読み聞かせたい一冊です。
『ちょうちょう ひらひら』|まど・みちおの詩とともに
2008年刊の『ちょうちょう ひらひら』は、詩人まど・みちおが文、西巻茅子が絵を担当。こぐま社によると24ページで、年齢の目安は1〜4歳ごろです。
ちょうちょうが動物たちにとまると、動物たちは思わず笑顔になります。短い言葉の響きと絵の表情を一緒に味わう作品で、初めての読み聞かせにも向いています。
『ボタンのくに』や『ちいさなきいろいかさ』と同じく、文章を別の作者が担当する絵本です。西巻の作品を選ぶときには、絵と文の役割を見比べると創作の幅が分かります。
共作絵本は、物語の構成や言葉のリズムを担う人と、場面を絵で広げる人が協力して作ります。絵を描く人の仕事が、単に文章の説明にとどまらないことも伝わってきます。
西巻茅子の主な作品と作風・特徴
西巻茅子の主要作品を比べる
気になる作品を、刊行時期・ジャンル・作品の位置づけから見比べられます。
伸びやかな線と明るい色
こぐま社は西巻の絵を、クレヨンで描いたようなのびやかな線と素朴で明るい色彩と紹介しています。輪郭を細かく整えすぎない絵には、子どもが描くときの自由さが感じられます。
人物や動物の動きが分かりやすく、絵の中に空白もあります。画面の隅まで描き込むより、何が起きているかを一目で感じられる構図です。
リトグラフ・水彩・刺しゅうという多彩な技法
版画から出発した西巻は、水彩や刺しゅうにも表現を広げました。『あいうえおはよう』では、文字も絵も刺しゅうとアップリケで制作しています。
印刷されたページでも布の質感が想像でき、線と色の見え方が作品によって異なります。2026年の姫路文学館の原画展でも、多彩な技法が紹介されました。
版画の絵は、版を作り紙に刷る工程を通ります。水彩では水のにじみが色の境目を柔らかくし、刺しゅうでは糸を重ねることで輪郭を作れます。表現方法の違いが画面の手触りを変えます。
西巻の絵本を何冊か並べると、同じ作者でも線の太さ、色の重なり、画面の余白が一様ではないことに気付きます。作品ごとに絵の技法を選んでいる点が、画家としての歩みを感じさせます。
原画展では印刷前の線や色の重なりを観察でき、完成した本とは別の発見があります。絵本を読み返すときには、登場人物だけでなく紙の地色や背景の描き方にも注目してみてください。
子どもが描く力を尊重する
大学卒業後に始めた「子どものアトリエ」で、西巻は幼い子どもたちの絵に接しました。大人が手本を示すより、子どもが自分で見つけた形を大切にする姿勢が創作を支えています。
絵本を読み終わって子どもが絵を描き始めたら、どんな形でもまず話を聞いてみるとよいでしょう。作品を読む楽しさが、自分で描く楽しさへつながります。
西巻茅子の代表作・おすすめ作品8選
読み聞かせを始める年齢や、子どもが好きなものに合わせて選べる8冊を紹介します。共作の場合は文章の担当者も確認し、書影とISBNで版を選ぶと安心です。
『わたしのワンピース』|初めての一冊に
服の模様が変わる場面を追いながら、次は何が現れるか予想するのが楽しい代表作です。3〜5歳ごろの読み聞かせにも、絵本を久しぶりに開く大人にも向いています。
ページを開くたびに見つかる変化がはっきりしているため、読み手が説明を加えなくても楽しみやすい絵本です。絵本にまだ慣れていない子と一緒に、まず絵を眺める時間を作りたいときに選べます。
服の模様を指でなぞったり、どの場面が好きか聞いたりすると、同じ本でも子どもによって違う答えが返ってきます。声に出すリズムと絵を観察する楽しさの両方を味わえる入門作です。
『ボタンのくに』|デビュー作を知りたい人へ
赤いボタンが冒険する物語です。身近な裁縫道具が不思議な世界に変わる楽しさがあり、作者の初期の版画表現を見比べたい人にもおすすめです。
ボタンや針山など、家庭にある裁縫道具を知っている子なら、身近な物が別のものに見える面白さを感じられます。親子で身の回りの物を探す遊びにもつなげやすい作品です。
版画の印象を楽しみたい大人には、『わたしのワンピース』と二冊並べる読み方もおすすめです。制作初期の画面構成を見てから代表作へ進むと、作者が絵本の表現を広げた道筋を追えます。
『きんぎょのトトとそらのくも』|空想が好きな子へ
金魚が風船をつけて空へ向かいます。雲の形を眺めるのが好きな子や、空を飛ぶ物語に親しんでいる子に選びたい一冊です。
小さな水槽の中にいる金魚の視点から、空の広さを想像してみると楽しみが増します。家の窓から見える雲を眺め、何の形に見えるか話すきっかけにもなります。
動物の冒険が好きでも、怖い出来事の多いお話はまだ苦手という子に、軽やかな空想の一冊として薦められます。身近な場所から外の世界へ関心が広がる時期に読みたい作品です。
『ちいさなきいろいかさ』|雨の日の読み聞かせに
小さな黄色い傘に動物たちが入る展開を楽しめます。傘の大きさを比べたり、雨の日の散歩の話をしたりするきっかけにもなります。
金の星社によると32ページの絵本で、初版は1971年2月。雨具を使い始めた子には、傘の下に誰を入れてあげたいかを尋ねると、物語を自分の生活に引き寄せて楽しめます。
『わたしのワンピース』では服の模様が変わり、こちらでは傘の大きさや形が変わります。同じ作者が「変化」を異なる道具で描くことに注目する読み比べにも向いています。
『ふんふん なんだかいいにおい』|少し長めのお話へ
お母さんの誕生日に出かけるさっちゃんの冒険。匂いが物語を動かすので、読み終えたあとに身の回りの好きな匂いを話してみてもよいでしょう。
登場人物が次に何に出会うのか、匂いがどこから来るのかを考えながら読み進める楽しさがあります。絵だけを眺める絵本から、物語の順序を追う読書へ移るときにも選べます。
読み終わったら、ジャムや花など身近な匂いを思い浮かべるのも一案です。色や形の話題が多い絵本とは違い、嗅覚を使って物語を思い出せる点が、この作品の個性です。
『えのすきなねこさん』|絵を描くのが好きな子へ
好きなことに夢中なねこさんの物語。絵を描く子どもと、誰かの作品を見て感じたことを話し合いたいときに向いています。
童心社の書誌によると36ページ、対象年齢は4・5歳から。何かに夢中になる姿が描かれるので、絵画や工作を楽しむ子と、好きなことを続ける気持ちについて話す入口になります。
絵を描くのが得意かどうかに関係なく、作ること自体が好きな子にも読んでほしい一冊です。作者の父が洋画家だったことを知ると、猫の画家という設定に別の意味も見えてきます。
『だっこして』|1〜3歳の親子に
動物の赤ちゃんたちが抱っこを求めます。短い場面が続くため、長い物語よりも親子の触れ合いを楽しみたいときの入口になります。
長い文章を聞くよりも、繰り返しの場面を楽しむ時期に向いています。読みながら軽く抱き寄せたり、動物の親子を指さしたりするなど、触れ合いの時間を作りやすい本です。
赤ちゃん向けの最初の一冊を探しているときは、文字数の少なさだけでなく、子どもが見つめる絵や反応も大切です。毎日の読み聞かせで同じ場面を繰り返し楽しめます。
『あいうえおはよう』|五十音と言葉遊びに
子ぶたたちの一日が五十音のリズムで進みます。刺しゅうとアップリケで描かれた絵を眺めながら、声に出して楽しめます。
こぐま社の紹介では、絵も文字も刺しゅうとアップリケで制作されています。ひらがなを暗記する教材として急がず、音の響きや子ぶたたちの動きを楽しみたいときに適しています。
紙に描かれた絵とは違う布の輪郭や色の重なりに注目すると、手芸作品としての面白さも見つかります。針仕事が好きな大人と一緒に読むのにもおすすめです。
西巻茅子の絵本は何歳から?おすすめの読む順番
好みを選ぶと、この記事に登録された作品から「1冊目 → 2冊目 → 3冊目」の読む順番を提案します。
こぐま社の年齢目安では『だっこして』が1〜3歳、『わたしのワンピース』が3〜5歳、『ふんふん なんだかいいにおい』が4歳から小学校低学年です。子どもの関心や集中できる時間を優先して選びましょう。
幼い子向け|『だっこして』→『わたしのワンピース』
短い場面を楽しむ絵本から、ページごとの模様の変化を追う絵本へ。言葉を声に出しながら、少しずつ長い時間を楽しめます。
空想を楽しむ|『ボタンのくに』→『きんぎょのトトとそらのくも』
小さなボタンが動き出す物語から、金魚が空へ飛び出す物語へ。身近なものから広がる想像の世界を楽しむ順番です。
絵の技法を比べる|『えのすきなねこさん』→『あいうえおはよう』
絵を描くことが好きな猫の話を読んだあと、布を使って作られた絵本へ。絵の内容と作り方の両方に目を向けられる組み合わせです。
西巻茅子の受賞歴|版画と絵本の評価
絵本デビュー前には日本版画協会展で新人賞と奨励賞を受賞しました。編集者との出会いにつながったのも、この時期のリトグラフです。
絵本では1971年に『ちいさなきいろいかさ』で第18回産経児童出版文化賞、1987年に『えのすきなねこさん』で第18回講談社出版文化賞絵本賞を受賞。共作と自作の両方が評価されています。
『子どものアトリエ』|絵本づくりを支えた教室
2017年刊の『子どものアトリエ 絵本づくりを支えたもの』は、初の書き下ろしエッセイ集。東京藝術大学卒業後に始めた絵の教室や、そこで出会った子どもたちとの時間を振り返ります。
西巻が大切にしてきたのは、子どもの絵を大人の基準で整えることよりも、子ども自身の描き方や見つけたものを尊重することです。絵本を読んだあとに自由に絵を描く時間を作るのもよいでしょう。
西巻茅子の現在・近況|2026年の原画展と活動
2025年3月から5月には、ちひろ美術館・東京で『ボタンのくに』と『わたしのワンピース』を中心とした展覧会が開催されました。
2026年7月4日から9月6日には、姫路文学館で「西巻茅子 ラララン ロロロン すてきな げんがてん」が開催。リトグラフ、水彩、刺しゅうなど幅広い表現が紹介されました。
2026年10月現在、両展覧会は終了しています。刊行から長い年月を経た絵本の原画が、今も展覧会で取り上げられていることが分かります。
姫路文学館の特別展では『わたしのワンピース』『ボタンのくに』『ぞうさん』『えのすきなねこさん』などの原画に加え、ラフスケッチも紹介されました。完成した本の前にある制作過程まで見られる構成でした。
2026年7月4日には本人による記念講演会「絵本とわたし」とサイン会が実施されました。会期中には絵本の朗読や、高校演劇部による『えのすきなねこさん』の朗読劇も企画されました。
原画を見る催しと、声に出して読む催しが同じ展覧会で行われたことは、西巻の絵本が視覚だけでなく、言葉や舞台での表現にも開かれていることを示しています。
展覧会の公式案内では、『えのすきなねこさん』が洋画家だった父をモチーフにした作品とも紹介されています。父の仕事を知ったうえで読み直すと、創作の背景がより具体的になります。
最新の展示・刊行予定は変更されることがあるため、姫路文学館、こぐま社、童心社などの公式案内を確認してください。終了した展覧会を開催中の催しとして紹介しないよう、日付を分けて記載しています。
西巻茅子についてよくある質問
西巻茅子は何年生まれ?
1939年、東京都に生まれました。
西巻茅子の最終学歴は?
1964年に東京藝術大学美術学部工芸科を卒業しています。
西巻茅子のデビュー作は?
1967年にこぐま社から刊行された『ボタンのくに』です。なかむらしげおが文、西巻茅子が絵を担当しました。
『わたしのワンピース』はいつ刊行された?
1969年にこぐま社から刊行されました。
『わたしのワンピース』は何歳から?
出版社の目安は3〜5歳です。子どもが模様の変化を楽しめるかを基準に選ぶのもよいでしょう。
『ちいさなきいろいかさ』の文章を書いたのは誰?
もりひさしがシナリオ、西巻茅子がイラストを担当した共作です。
『えのすきなねこさん』は何の賞を受賞した?
1986年に童心社から刊行され、1987年に第18回講談社出版文化賞絵本賞を受賞しました。
2026年に西巻茅子の原画展はあった?
2026年7月4日から9月6日まで姫路文学館で特別展が開催されました。会期は終了しています。
まとめ|絵から物語が広がる世界
西巻茅子は版画から絵本へ進み、色や模様が物語を動かす作品を生み出してきました。まずは『わたしのワンピース』から、絵の変化を楽しんでみてください。










